恋愛・恋する・恋心の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
いつものように水島のことを考えはじめる。すぐに一種の忘我状態に陥って、水島のこと以外は何ひとつ考えるべきことを思いつけなくなる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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恋の効能は、人を謙虚にさせることだった。年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、十代の頃ならば誰もが知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
彼は、始終、彼女のことを考えて胸を熱くしていた。そして、ようやく会えると、 堪らえていた熱い 塊 りは溶け出すのだった。《…略…》彼は溶けた熱い想いの中に自分を浸すことでしか、もう自らを確認できなかった。その中にぽっかりと浮かんだ心臓は、活発に動いて血を送り出し、彼はますます深みにはまって行くのだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
僕は二十分ばかりそこで彼女と立ち話をしたが、彼女に対して好意を抱いてはいけないという理由はひとつとしてみつけることはできなかった。
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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