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もしかしたら俺にとっては、直紀さんこそが山なのかもしれなかった。  こわくて、うまく踏み入ることもできなくて、でもいつだってうつくしい。
※備考※ 思いを寄せる人は山のよう
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......見えようもんなら、すぐに神去の山が思い浮かぶ。『あそこの手入れはどうしよう、いつ伐倒するのがいいだろう』って」 俺を呼ぶのは、山じゃない。直紀さんの姿だ。いや、もしかしたら俺にとっては、直紀さんこそが山なのかもしれなかった。 こわくて、うまく踏み入ることもできなくて、でもいつだってうつくしい。 繁ばあちゃんは金魚を飼っている。屋根裏からヨキが引っぱりだしてきた薄いガラスの金魚鉢で、二匹の魚は仲良く泳いでいる。 かれらの餌はしばらくのあいだ、ウナギにや......
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ポッポと熱い恋の火を燃やす
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
(カメラ越しに少女に見つめられて)牛河はその少女から目をそらせることができなくなっていた。世界全体がそこでいったん動きを止められたみたいだ。風もなく、音は空気を震わせることをやめていた。(《…略…》少女は去ったが)牛河はなぜか床から腰を上げられなかった。身体が痺れたようになっている。ファインダー越しに送り込まれた彼女の鋭い視線が、行動を起こすのに必要とされる力を、牛河の身体からそっくり奪っていったようだ。(《…略…》少女が見えなくなると、)床を這うようにカメラの前を離れ、壁にもたれた。そして身体に正常な力が戻るのを待った。セブンスターを口にくわえ、ライターで火をつけた。煙を深々と吸い込んだ。しかし煙草には味がなかった。力はなかなか回復しなかった。いつまでも手脚に痺れが残っていた。そして気がつくと、彼の中には奇妙なスペースが生じていた。それは純粋な空洞だった。その空間が意味するのはただ欠落であり、おそらくは無だった。牛河は自分自身の内部に生まれたその見覚えのない空洞に腰を下ろしたまま、そこから立ち上がることができなかった。胸に鈍い痛みが感じられたが、正確に表現すればそれは痛みではない。欠落と非欠落との接点に生じる圧力差のようなものだ。彼はその空洞の底に長いあいだ座り込んでいた。壁にもたれ、味のない煙草を吸っていた。そのスペースはさっき出て行った少女があとに残していったものだった。《…略…》少女に、全身を文字通り揺さぶられていることに気づいた。彼女のみじろぎひとつしない深く鋭い視線によって、身体のみならず牛河という存在そのものが根本から揺さぶられているのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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美しい山はだは、ひきむかれたようにいたいたしく、赤土がむきだされていました。
松谷 みよ子 / 黒い蝶「黒い蝶・花びら (講談社文庫 ま 2-4)」に収録 amazon
人工の庭の山のよう
岡本かの子 / 東海道五十三次
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片思いの矢印は特定の子たちに集中する。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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