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森林・ジャングルの表現・描写・類語
樹皮や木の芽のむんむんする激しい香の中へ進んで行った
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
僕は奇妙に非現実的な月の光に照らされた道を辿って雑木林の中に入り、あてもなく歩を運んだ。そんな月の光の下ではいろんな物音が不思議な響き方をした。僕の足音はまるで海底を歩いている人の足音のように、どこかまったく別の方向から鈍く響いて聞こえてきた。時折うしろの方でかさっという小さな乾いた音がした。夜の動物たちが息を殺してじっと僕が立ち去るのを待っているような、そんな重苦しさが林の中に漂っていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
林を行く狭い道は湿っていて、蹠(あしうら)に弾むような感じがある
高井 有一 / 北の河 amazon
ざっざっざっと巨大なホースで水を撒いているような音を立てて、雨が頭の上のトタン屋根の上を走っていく音が聞こえる
椎名 誠 / 新橋烏森口青春篇 amazon
ひしめき叢(むらが)る樹木つづきの緑の海
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
薄い茄子色の夕空を背景に、丘の疎林が影絵のようにくっきり浮く
原田 康子 / 挽歌 amazon
笹地に白々と骨を立てたような枯れ木の原
高田 宏 / 木に会う amazon
防風林の梢が高く遠く、海に浮く島のように見える
高井 有一 / 北の河 amazon
赤みがかったぎらぎらした太陽が、白樺の雑木林を踊るように照らす
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
合歓(ねむ)林があり、それが、砂丘の起伏につれて波のようにうねりながら
中野 重治 / 歌のわかれ amazon
谷中の森はいつも隠者のような静かな体を備えて
田村俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
山裾一面の森は《…略…》深潭のように広漠とした夢魔を湛えていた。
牧野 信一 / ゼーロン amazon
森や林が薄墨を刷いたような柔かい簡素な色彩を見せている。
石坂 洋次郎 / 暁の合唱 amazon
明るいが、どこか総体に冷たく沈んだ瀬戸物の絵のような、伊豆の美しい雑木林の風景
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだような、深い不吉な森じゃない。軽量級の明るっぽい森なの。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
もくもくして来た緑の群落
梶井基次郎 / 路上 青空文庫
森は 烏 が巣をかけるほど深かった。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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