草むら・茂みの表現・描写・類語

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草むら・茂みの表現・描写・類語

葦がひょろひょろと生えている

関連カテ葦（あし）

岸に密生している葦が若竹の色のように晴ればれとした緑に輝く

関連カテ葦（あし）

長い冬に踏みしだかれた枯れ草が、寝そべったままで風に吹き殴られる

中島みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた)　amazon

恐ろしいほど真っ青に草むらが茂る

蹲（うずく）った獣の黒っぽい厚い毛のような公園の茂み

日野啓三 / 夢の島　amazon

草むらが次々と穂先をひるがえして波を送る

野間宏 / 崩解感覚　amazon

黒いビロウドのような繁み

レイモンドチャンドラー / 湖中の女　amazon

滴るばかりの濃い緑

落葉松（からまつ）と楡（にれ）ともみの木の茂りが、黒い氷の塊のよう

室生犀星 / 杏っ子　amazon

小笹の藪が傾いた日光を含んで金と緑の斑をつくっているのが、《…略…》今めいた織物の華やかな絵模様のようにみえて

林房雄 / 青年 (1964年)　amazon関連カテ木漏れ日

夏草は猛々しい。日にさらされ、雨に打たれ、夏の熱を存分に吸いこんで、猛々しく生い茂る。

あさのあつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ夏

空地は平らで、くるぶしまでの柔かい草が浅瀬のように広がっていた。

村上春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ荒野・荒れた土地草原・芝生

若葉に包まれてたった一軒建てられた西洋人の白ペンキ塗りの別荘が、夕日を受けて緑色に染めたコケットの、髪の中のダイヤモンドのように輝いていた。

有島武郎 / 或る女（後編）　青空文庫関連カテ光る・輝く光に照らされた顔や姿

けむるような睫毛（まつげ）を瞳（ひとみ）に冠（かぶ）せ、

岡本かの子 / 河明り　青空文庫関連カテまつ毛

この辺は藪（やぶ）がありますので、春の末からもう蚊が出ます

岡本かの子 / 母子叙情　青空文庫関連カテ蚊・ハエ晩春・初夏

この辺一体に藻（も）や蘆の古根が多く、密林の感じである。

岡本かの子 / 渾沌未分　青空文庫関連カテ森林・ジャングル

すごく遠くまで続く、陽も通しはしないうっそうとした森

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ森林・ジャングル

煩いほどに枝葉が繁茂した街路樹

翔田寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録　amazon

痙攣した神経をあらわに見せる磯巾着いそぎんちゃくの汚れた頭のように、何か腐敗した匂いを放って揺れている叢くさむら。

野間宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録　amazon

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