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私が彼を見つめ続けるのが当然かのように、私の視線を浴びて
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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よく見る・じっくり見る・凝視
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前後の文章を含んだ引用
......ったの。旗がポールを下がりきるまで私はずっとイチを見つめていて、永遠に続きそうなほどのその長く短い時間のあいだに、泣き出したくなる気持ちが胸にこみ上げた。イチは私が彼を見つめ続けるのが当然かのように、私の視線を浴びて安心しきって、自分は視線を下に落として地面の砂を手でなでていた。国歌が終わり音楽が蛍の光に切り替わるとイチは他の男子生徒と話し始めて、私は前に向き直ったけれどま......
単語の意味
視線(しせん)
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
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よく見る・じっくり見る・凝視の表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
眼が植わったように直視していた。
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
悪夢の真っ只中にいるかのように、観続けたくもないのに眼をそらすことが出来ない
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
定規のようなしっかりした目を向ける
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
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太った中年の女はスクリャービンのピアノ・ソナタに聴き入っている音楽評論家のような顔つきでじっと空間の一点を睨んでいた。僕はそっと彼女の視線を追ってみたが空間には何もなかった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
二人きりになるための画策は、どちらも未練を残しつつ諦めていた。 その分ただ、相手の眼差しに、何か抱擁の代わりになるものを──その埋め合わせとしての熱と潤いを求めていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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