厚い下唇を時々癖のように嘗 めながら
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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仕草・癖
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前後の文章を含んだ引用
......たのに、まだ飲み足りなかった一人が割り込んで行った。 「……んだべよ。四カ月も海の上だ。もう、これんかやれねべと思って……」 頑丈 な身体をしたのが、そう云って、厚い下唇を時々癖のように嘗 めながら眼を細めた。 「んで、財布これさ」 干柿のようなべったりした薄い蟇口 を眼の高さに振ってみせた。 「あの白首 、身体こったらに小せえくせに、とても上手 えがったどオ......
単語の意味
下唇・下脣(したくちびる・かしん)
下唇・下脣・・・下の方の唇(くちびる)。 ⇔ 下唇(うわくちびる・じょうしん)。
「脣」は、「唇」と同じ。
「脣」は、「唇」と同じ。
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