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犬のような敏捷 さで方角を嗅 ぎ慣れている漁夫たち
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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素早い・俊敏・瞬発力
漁師・漁夫
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前後の文章を含んだ引用
......して、子供がするように、水を漕 いだり、浸水 をかき出したりした。 吹き落ちる気配 も見えないあらしは、果てもなく海上を吹きまくる。目に見える限りはただ波頭ばかりだ。犬のような敏捷 さで方角を嗅 ぎ慣れている漁夫たちも、今は東西の定めようがない。東西南北は一つの鉢 の中ですりまぜたように渾沌 としてしまった。 薄い暗黒。天からともなく地からともなくわき起こる大叫喚。ほかにはな......
単語の意味
敏捷(びんしょう)
犬・狗(いぬ)
敏捷・・・動作や頭の回転がすばやいこと。また、そのさま。
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
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海の中から生まれて来たような老漁夫
有島武郎 / 生まれいずる悩み
玉の緒で炊 き上げたような飯を食って一生を過ごして行かねばならぬ漁夫の生活
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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(数学者が難問の数学を解くこと)「こんなもの、ただのお遊びにすぎない」 謙遜するというよりは、淋しげな調子で彼は言った。 「問題を作った人には、答えが分かっている。必ず答えがあると保証された問題を解くのは、そこに見えている頂上へ向かって、ガイド付きの登山道をハイキングするようなものだよ。数学の真理は、道なき道の果てに、誰にも知られずそっと潜んでいる。しかもその場所は頂上とは限らない。切り立った崖の岩間かもしれないし、谷底かもしれない」
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
誘導棒の取っ手についている発光スイッチをオンにすると、棒全体が赤く点滅する。肘を軸に、右へ左へと振り回した。棒状の赤い光の残像が虚空を行き交いし、彼は腕の動きだけで次々とゲートに入ってくる車、ゲートから出てゆく車を誘導する。 陽も落ちてだいぶ空が暗くなり、夜の闇中に浮かぶ赤い軌跡は存在感を増した。棒の動き一つでどんな大きな車も彼の指示に従い、出入りする。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
公園の中には、樹とおんなじように埃をかぶった人間が、あっちにもこっちにもうろうろしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
事務系のサラリーマンというのは手に職がないのと同じで、つぶしが利かない
向田邦子 / マンハッタン「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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