鈴木君と迷亭君の帰ったあとは木枯 しのはたと吹き息 んで、しんしんと降る雪の夜のごとく静かになった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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祭りのあと
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前後の文章を含んだ引用
......描写に価する奇言奇行を弄 するにも関 らず逐一これを読者に報知するの能力と根気のないのははなはだ遺憾 である。遺憾ではあるがやむを得ない。休養は猫といえども必要である。鈴木君と迷亭君の帰ったあとは木枯 しのはたと吹き息 んで、しんしんと降る雪の夜のごとく静かになった。主人は例のごとく書斎へ引き籠 る。小供は六畳の間 へ枕をならべて寝る。一間半の襖 を隔てて南向の室 には細君が数え年三つになる、めん子さんと添乳 して横になる。花曇りに暮......
単語の意味
息む(いきむ)
息む・・・息を詰めて、腹に力を入れる。息張る(いきばる)。
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食い残された食物の器とか、袋なしに転がっている巻煙草とか、トランプとか、碁石とか、それらの散らかっている座敷の様子が、いかにも何か一段落ついたと云う感じを与えた。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
つづいて「僕も帰る」と口々に玄関に出る。寄席 がはねたあとのように座敷は淋しくなった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
鈴木君と迷亭君の帰ったあとは木枯 しのはたと吹き息 んで、しんしんと降る雪の夜のごとく静かになった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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じっとすわったままではいられないような寂寥 の念がまっ暗に胸中に広がった。 君はそっと座を立った。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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