小さな団扇ほどもある薄焼の(せんべい)
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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......か、金華糖に、あやめだんご。砂糖ビスケットに、きびだんご。 塩豆に砂糖豆に杏だんご……と、このように書いていたら切りがない。 煎餅は堅焼に、ふわふわ煎餅といって小さな団扇ほどもある薄焼のと、ソースを塗ったソース煎餅なぞというのもあった。 それに〔一本むき〕というやつ。 これも籤引であって、ボール紙に、おみくじのように巻いた籤が貼りつけられてい、......
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かき氷がテーブルに到着すると、まずその全容を慈愛のこもった目でひとわたり見回す。 見回したあと、シャジを用心深く抜き取り、氷の頂上を、叱るがごとく、さとすがごとく、いつくしむがごとく、ペンペンと軽くたたく。ついでに周辺もペンペンとたたく。 山盛りのかき氷は、ともすればテーブルの上にハラハラとこぼれ落ちようとする。この剝離、崩落を防止するために、最初のペンペンは欠かすことのできない作業なのである。 このあとは、頂上から攻める人と、山の中腹にトンネルを掘って掘り進む人に分かれる。 頂上から攻める人は性格の明るい人が多く、トンネルを掘る人は暗い人が多かったようだ。 おばさんが因業でない店では、氷をかく前にツユを一ヒシャク底のところに入れておいてくれる。 トンネルを掘る人は、途中でこの〝地下水〟に突きあたり、嬉しく、懐かしく、シャクシャクと氷を突き混ぜたりしてありがたくいただいた。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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