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調律師になる、と決めたときのよろこびを、今でもはっきりと思い出せる。何の保証もないのに、突然目の前の 靄 が晴れたような、初めて自分の足が地面を蹴って歩き出したような、手でその輪郭をなぞれそうな、よろこび。あのときは、これからどこまででも歩いていけると思ったのだ。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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やりたいこと(夢)が見つかる
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前後の文章を含んだ引用
......い。 ピアニストになる、と決めた瞬間から、世界はこれまでとは違って見えたのではないか。僕も、和音と同じ歳だった。十七歳。十七歳のときに、板鳥さんと出会ったのだ。調律師になる、と決めたときのよろこびを、今でもはっきりと思い出せる。何の保証もないのに、突然目の前の靄が晴れたような、初めて自分の足が地面を蹴って歩き出したような、手でその輪郭をなぞれそうな、よろこび。あのときは、これからどこまででも歩いていけると思ったのだ。どこまででも歩いていかなければならないだろう。 調律を再開した日、佐倉さんが話してくれた。和音はピアノの練習をどれだけやっても苦にならないらしい。「いくら弾いて......
単語の意味
晴れ(はれ)
足・脚・肢(あし)
律師(りっし)
晴れ・・・1.天気がいいこと。雨や霧などが伴わない天気。空に雲が少ない、もしくはまったく無い状態。
2.多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
3.疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
律師・・・僧の官職(かんしょく[=職務上の地位])である僧綱(そうごう)の第三位。僧正(そうじょう)と僧都(そうず)に次ぐ位置づけで、僧や尼(あま)をまとめて管轄(かんかつ)する。
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眼の前のほのぐらい空間の一点に眼を据えて、何事か考え込んでいた。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon関連カテ考える・頭を回転させる一点を見つめる
いいことを思いついたみたいに、手をパチンと鳴らした。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon関連カテいい考え・ナイスアイデア指を鳴らす
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