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腹が蛙のように突き出ている

小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録　ページ位置：93%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......」17　愛するということ　時折、真剣に考える。　わたしがあの夏、柿村という男と出会わなかったら、どうなっていただろうか、と。　あの、頭の毛をもじゃもじゃさせた、腹が蛙のように突き出ている男。腕や足全体に金茶色の毛をびっしりと生やした男。着ているシャツやよれよれのジーンズに、食べ物のしみがついていなかったことのない男。絶えずものを食べ、飲み、喋り......

単語の意味

腹（はら）

蛙・蛤・蝦（かえる・かいる）

腹・・・１．ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背（せ）の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
２．（腹の内面にあるものとして）心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
３．物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
４．背に対して、物の内側の部分。

蛙・蛤・蝦・・・両生類の一種。よく跳ねて、よく泳ぐ。体は短くて、首はなく胴と頭が連続しており、尾はない。後ろ足は大きくて、指には水かきがある。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。変態し、幼生はオタマジャクシ。人間生活に身近な存在で、雨や田の神とする地域もあるなど伝承や俗信が多い。「かいる」は「かえる」の訛り。

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さも愉快そうにくすくすと笑い出した。突き出た腹が、青いストライプ模様のパジャマの奥で、大きなゴムボールのように揺れた。

小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ太った体形・大きなお腹笑う

トドのような嫁

小肥りに肥って、体も頰っぺたもロースハムのような分家の叔父

向田邦子 / 男眉「思い出トランプ（新潮文庫）」に収録　amazon

短身でずんぐりとして、後ろから見ると甲殻類（カニ）のような不思議な歩き方をした。

村上春樹 / 1Q84 BOOK 3　amazon関連カテ太った体形・大きなお腹その他の前進・歩き方

夜中の食欲は悪霊だ。個人の人格と独立して機能している。　アルコールも、暴力も、ドラッグも、恋愛も。多分、ダイエットすら。　耽溺はみんな同じだ。　善悪ではない、生きている。そしてやがて飽きる。飽きるか、取り返しがつかなくなるか。そのどちらか。　飽きると知っていても波のようにくりかえしやってくる。姿形を変え、浜を洗い、よせてはかえし、静かに、激しく。　くりかえす、過ぎていく。　遠い風景。緊張と緩和がもたらす人生の、永遠の海辺。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ太った体形・大きなお腹欲望・本能・欲求不健全・不健康・だらしないだらだら暮らす

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