真上の空には、大きな帯のような星々の重い運行があり、《…略…》この星達の無限の距離から距離へ働く、強い限りないエネルギー
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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星の光・星が輝く
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前後の文章を含んだ引用
......じた。彼の許を去り、木山省吾の心が参加した永杉や羽山の心のことを考え、そして独りになった自分を感じながら、山端の裸の肌の見えた細い道を上って行った。月は雲に隠れ真上の空には、大きな帯のような星々の重い運行があり、彼はいつもよくするように、この星達の無限の距離から距離へ働く、強い限りないエネルギーに支えられた、連なりをみつめながら、月が雲の端に隠れ始めたにかかわらず、黒い影をつけた草々の穂先が一つ一つ手に取るように、彼の左手の山肌の下に現われてくる急な坂......
単語の意味
上の空(うわのそら)
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星の光・星が輝くの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
星があんまりまぶしい。星は何をして生きているのだろう。
林芙美子 / 新版 放浪記
空に氷のかけらのような星が光る
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
芥川龍之介 / 杜子春
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冷たい風が雲の群れを東京湾の方向に吹き流していった。雲はパテでこしらえられたもののように、それぞれ不定型に堅くこわばっていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
水平線の上には猿人の頭骨のような形をした雲がひとつだけぽつんと浮かんでいた。雲はぴくりとも動かず、また動きそうな気配もなかった。それはどことなく頑迷そうな感じのする雲だった。漂白されたように真っ白で、輪郭はひどくはっきりしていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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