無花果の実のようにぶつぶつした舌
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
舌
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を開けすぎて目を閉じてしまっているので、そのことに気付かない。 彼の歯並びは目茶苦茶で、一本一本の歯が歯茎にめり込んでいるように見える。充血して火照った歯茎や、無花果の実のようにぶつぶつした舌や、もつれた蜘蛛の巣のような唾液は、わたしにあの薬屋を思い出させる。彼が煙草臭い息を吐くたびに、喉の奥で見え隠れしている穴の先に、あの数々の内臓たちがぶら下って......
ここに意味を表示
舌の表現・描写・類語(歯・舌のカテゴリ)の一覧 ランダム5
モナカの潰 し餡 のくっ付いている荒れた舌
夢野久作 / あやかしの鼓
黙り込んで、口のなかで自分の舌を飴玉のように転がしている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「歯・舌」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
歯・舌 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ