垂れ幕があり、海からの寒風を大きく孕んで揺れている。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:76% 作品を確認(amazon)
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はためく・翻る
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前後の文章を含んだ引用
......かったのだろう、一瞬、大きくハンドルをぶらし、スピードを落とした。 数十メートル先にクリーム色の建物が広い敷地にぽつんと建っていた。壁には交通安全の標語を記した垂れ幕があり、海からの寒風を大きく孕んで揺れている。 通りを行き交う車はない。すぐそこにある海から強い風が吹きつけている。「光代は……ここで降りたほうがよか」 ハンドルを握ったまま、祐一は光代の顔も見ずにそう言っ......
単語の意味
孕む・妊む(はらむ)
寒風(かんぷう)
寒風・・・冬に吹く寒い風。
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ふわふわとしたタンポポの種子のようにエア・コンディショナーの気持の良い風に吹かれながら
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
裾前が、風に動いて、黄色な裏地を見せていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「風」カテゴリからランダム5
砂漠を吹き過ぎる風が額に触れていく。《…略…》風は謎めいた暗示を 孕んだまま、遠いどこかからきてもっと遠いどこかへと音もなく去っていく。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「状態・状況」カテゴリからランダム5
波紋のように拡った。
横光利一 / 日輪
一寸指先を動かせば、それですんでしまう些事かもしれなかった。
三島 由紀夫 / 美徳のよろめき amazon
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