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遠く――回向院 の七刻 がうつつな耳に聞える。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
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頭の中が真っ白・茫然自失
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前後の文章を含んだ引用
......――いやその一つのみではなく、今日まで為した無数の諸悪や業も、彼の弱味に、今こそつけ込んで、この土蔵の中の四角な闇に、げたげたと嘲笑 っているかとも感じられた。 遠く――回向院 の七刻 がうつつな耳に聞える。 「……あ。朝が来る」 雲霧は、よろりと、立った。 そして、力なく、土蔵の口へ歩きかけると、脆 い足の乱れが、何か柔らかいものに蹴つまずいた。――はっと、薄氷を踏ん......
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(警察の酒田から昔の恋人が行方不明と聞かされて)いきなり真空状態のカプセルに封じ込められてしまう。酒田の声は聞こえている。行方不明。失踪届。停止した頭のどこかに、それらの言葉が意味も成さないまま引っかかっている。行方不明? 失踪届? 行方不明? 失踪届?――、誰が? 黒崎が?
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
頭の中身が、すとん、と音を立てて、ごっそりと抜け落ちたような感覚になる。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
頭の中が真っ白になり、それが少しずつ元に戻るのにずいぶん長い時間がかかった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
(頭が真っ白で何も聞こえない状態からの回復)彼女を包んでいた空白が消滅し、栓がとれたみたいにまわりの騒音が一挙に戻ってきた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
今走っている道路のことさえ頭から抜け落ちるほどの虚脱状態にしばしば陥る
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
私は、整理したいことでいっぱいだ。何もかもが未整理で、ぼろ切れのようにあたりいちめんにちらばっている。
尾崎 一雄 / まぼろしの記 amazon
熟考するような顔
宮本百合子 / 伸子
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