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今走っている道路のことさえ頭から抜け落ちるほどの虚脱状態にしばしば陥る
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
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頭の中が真っ白・茫然自失
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......すときに考え、二つ目の角でも考え、三つ目でも四つ目でも考え続けていなければ三陽台までは来ない。いったい何をそんなに考えていたのだろう。そうではなくむしろ陣治は、今走っている道路のことさえ頭から抜け落ちるほどの虚脱状態にしばしば陥るのではないだろうか。このとき十和子はなんとなくそう思った。 踏切を渡って、曲がりそこねた交差点を何度か曲がり、最後に看板の照明の消えた美容院の横から月極め駐車場......
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頭の中が真っ白になり、それが少しずつ元に戻るのにずいぶん長い時間がかかった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
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