「お妾さんか、道理で一寸見たけどいい女だったわよ。」
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置：31% 作品を確認（青空文庫）
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美人・美しい女
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前後の文章を含んだ引用
......妾さん、路地のつきあたりは清元でこれは男の師匠でしてね、やかましいには、やかましゅうござんすがね……」 私はおはぐろで歯をそめているお上さんを珍らしく見ていた。 「お妾さんか、道理で一寸見たけどいい女だったわよ。」 「でも階下の小母さんがあんたの事を、この近所には一寸居ない、いい娘ですってさ。」 二人は同じような銀杏返しをならべて雪の町へ出て行った。雪はまるで、気の抜けた泡 ......
単語の意味
妾・目掛・目掛け（めかけ）
道理（どうり）
妾・目掛・目掛け・・・１．正妻以外の、金銭的援助を伴う愛人。正式な妻として扱われないで、男に養われ暮らす女性。目を掛けて世話をすることから。
２．目を掛けること。注目して、ひいきにすること。
２．目を掛けること。注目して、ひいきにすること。
道理・・・そうなるべきとみんなが納得する筋道。
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