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安治川の一角から扇状の光が進んできた。《…略…》何 隻 かのポンポン船は、河畔のしじまを裂いて川を上っていく。《…略…》ポンポン船の投光器が川面に放つ光線は、舟の家をくっきりと浮きあがらせて、やがて遠ざかっていった。  
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......顔を窺いながら言った。 信雄たち親子は、姉弟を端建蔵橋のたもとまで送った。「銀子ちゃんて、ほんまに何にも喋らへん子ォや……」 貞子がぽつんとそうつぶやいたとき、安治川の一角から扇状の光が進んできた。さっきの男たちであろう。何隻かのポンポン船は、河畔のしじまを裂いて川を上っていく。信雄も晋平も貞子も、おぼろな輪郭を浮きあがらせて闇の底でひっそりと息づいているような、舟の家のランプの灯を見つめた。ポンポン船の投光器が川面に放つ光線は、舟の家をくっきりと浮きあがらせて、やがて遠ざかっていった。 いまにも雨の降りだしそうな日だった。 信雄はけんけんしながら端建蔵橋を渡って行った。足は自然に舟の家へ向かった。 釣り人が捨てていったセルロイド製の小さな浮きを......
単語の意味
光線(こうせん)
黙・静寂(しじま)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
黙・静寂・・・1.物音一つなく静まり返っていること。また。そのさま。静寂。
2.黙り込むこと。口をつぐんで何も言わないこと。また。そのさま。沈黙。
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宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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