車が漸くすれちがうほどの道路。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
路地・小道
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......るめない。逃げるようだ。まるで、私から。あるいは、本当に私から逃げているのか? 追いすがるように近づいて、小さく私は呼んだ。「睦子」 こたえずに女は左へ曲る。 車が漸くすれちがうほどの道路。背中が揺れる。揺れながら、今度は右へ曲る。車の通れない狭い登り坂。 いきなり女が振り返った。 睦子だった。なんという変りよう。いや、老婆からの変身に比べれば、驚......
ここに意味を表示
路地・小道の表現・描写・類語(道・道路のカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕は庭のブロック屛をのりこえて「路地」に下りた。 「路地」とは言っても、それは本来的な意味での路地ではない。正直なところ、それは 何とも 呼びようのない代物なのだ。正確に言えば道ですらない。道というのは入口と出口があって、そこを辿っていけば然るべき場所に行きつける通路のことだ。 しかし「路地」には入口も出口もなく、それを辿ったところでブロック屛か鉄条網にぶつかるだけのことだ。それは袋小路でさえない。少くとも袋小路には入口というものがあるからだ。近所の人々はその小径をただ便宜的に「路地」と呼んでいるだけの話なのだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
家の東側には車一台が通れるほどの側道がある。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「道・道路」カテゴリからランダム5
足が凍った土にとられて、スッテンコロリンと転がった
沢村貞子 / 貝のうた amazon
昆布のようにつるつるした都会の歩道
林 芙美子 / 風琴と魚の町/清貧の書 amazon
延徳街道と穂波のほうから戸狩へはいる白い道すじ
吉川英治 / 銀河まつり
国道は真直に何処までも伸びているように思われた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
道・道路 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ