メデタシ、メデタシの好きな、虫のいい空想
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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小説
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......だったと覚えている。夜は近所の貸本屋から、腕の喜三郎や横紙破りの福島正則、不如帰、なさぬ仲、渦巻などを借りて読んだ。そうした物語の中から何を教ったのだろうか? メデタシ、メデタシの好きな、虫のいい空想と、ヒロイズムとセンチメンタリズムが、海綿のような私の頭をひたしてしまった。私の周囲は朝から晩まで金の話である。私の唯一の理想は、女成金になりたいと云う事だった......
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ニセ物(作り話)が本物より人の心を魅きつけるっていうのが小説の世界なんだ。
林 真理子 / エンジェルのペン「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
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(贈るときの「つまらないものですが」)「あなたは立派な人です。どんな贈り物でも立派なあなたにふさわしいものはありません。あなたの足下に何を置いても、私の善意のしるしとしてしか受け取れないでしょう。だからこの品物の価値ではなく、私の心のしるしとして受け取って欲しい。最上の品物でもあなたに十分にふさわしい物といえば、それはあなたの価値に対する 侮蔑 となるでしょう」
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
私は木のベンチに腰掛け、ほこりっぽい風にさらされてただ見ていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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