ほとんど不穏なと言うべき胸騒ぎを覚えた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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胸騒ぎ・嫌な予感
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前後の文章を含んだ引用
......の解釈と相通じるものを感じ、自分の演奏が下敷きにされているのではと考えたりした。しかし、時が経つにつれて、そうした対抗心は失せていった。彼は、その才能に驚嘆し、ほとんど不穏なと言うべき胸騒ぎを覚えた。音色、表現力、その解釈の深みに於いてさえ、いずれも自分はこの若者に負けている、或いは、言葉を選ぶならば、彼に更新されてしまったと認めざるを得なかった──少なくと......
単語の意味
胸騒ぎ(むなさわぎ)
胸騒ぎ・・・嫌な予感がして気持ちが穏やかでないこと。心がざわつく。
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胸騒ぎ・嫌な予感の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
突然どこから飛び込んで来たのか知れない不快の念のために葉子の胸はかきむしられた。
有島武郎 / 或る女
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胸で恐怖を感じるときの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の中の躍る心臓の形が胸壁にぶつかった。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
刺すような疑惑が胸の底に蟠(わだかま)る
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
城戸の心臓は、彼の胸を内から懸命に叩いて、何かを訴えようとしていた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
嫌な予感が胸のあたりに充満しはじめる。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
臆病で素早く動く色の薄い瞳がちらついて来る。
岡本かの子 / 母子叙情
一時血の循環の止ったかと思われるように真青になった相形
近松 秋江 / うつり香 amazon
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