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その問いかけるような、それでいて、既に彼を十分に理解しているようなふしぎな 眼差し
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
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前後の文章を含んだ引用
......、僕は。」 洋子は、なぜかそれを軽く受け流すように、「それじゃあ、今日は、立派に〝闘牛場の観衆〟に耐えてみせたんですね。」と、彼の目を数秒間見つめた。 蒔野は、その問いかけるような、それでいて、既に彼を十分に理解しているようなふしぎな眼差しに、それまでの社交的な笑顔を、つい落っことしてしまった。自分が反発を覚えているのか、喜んでいるのかもわからないまま、また微笑みなおそうとした。 ギターケースを抱......
単語の意味
目差し・眼差し(まなざし)
目差し・眼差し・・・物を見るときの目の表情。物に視線を向けるときの目のようす。目つき。目線。
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その目が合った一瞬のあまりの短さゆえなのか、あるいはふたりの呼吸かなにかがぴったりと同調したのか、奇妙な、しかし確信に満ちた兄との一体感というか合一感に襲われた。今、ふたりは同じことを考えている。考えていることが同じなのではなくて、ふたりが一緒に、ふたりがかりでひとつのことを考えている。誰にそんなことを聞いたことがあるわけではなかったけれども、血のつながった兄妹というのはきっとどこもこういう瞬間があるものなのだ、とこの時知花は思った。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
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おふくろは地蔵のようにいつまでも見送っていた。
浅田次郎 / ろくでなしのサンタ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
何かに心を奪われると、そこに視点が定まり、どこまでも深く吸い寄せられてゆく。
小川 洋子 / 乳歯「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
愛子はこのとき、目を逸らしたかった。だけど、大地の両目につかまえられてしまった今、もう、視線を動かすことはできなかった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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