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愛子は、大地の左手を、強く強く握り返した。握り返してしまった。 ただのてのひらが、お互いの体をつなぐ、たったひとつの結び目に変わる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
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手を繋ぐ・腕を絡ませる
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前後の文章を含んだ引用
......計』のホームページに掲載されていたあの写真。はじめてカメラというものを向けられて、そのレンズのトンネルを抜けた向こう側に行ってみたいと思ったあの写真。「うん」 愛子は、大地の左手を、強く強く握り返した。握り返してしまった。 ただのてのひらが、お互いの体をつなぐ、たったひとつの結び目に変わる。 どうしてお母さんは、私とお父さんを選ばなかったのだろう。ずっとそう思っていた。ずっと理解できなかった。これまで一緒に過ごしてきた家族を捨て、別の男の人を選ぶな......
単語の意味
体(からだ)
左手(ひだりて)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
左手・・・1.左の手。 ⇔ 右手(みぎて)。
2.左の方向。左側。
2.左の方向。左側。
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手を繋ぐ・腕を絡ませるの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その手をにぎると、爬虫類の肌のように、ねっとりと冷たい。
北 杜夫 / 狂詩「北杜夫全集 第1巻 牧神の午後」に収録 amazon
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「人の印象」カテゴリからランダム5
(この人は、)大理石に端正に刻んだ像を見るように、冷やかで静かなところが見え
大仏 次郎 / 宗方姉妹 (1954年) amazon
(ベッドの上の患者)この男はもうすぐ死ぬのだということが理解できた。彼の体には生命力というものが殆ど見うけられなかった。そこにあるものはひとつの生命の弱々しい微かな痕跡だった。それは家具やら建具やらを全部運び出されて解体されるのを待っているだけの古びた家屋のようなものだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
父にとって、妻ほど愛した存在はかつてなく、この先もいなかった。長ずるにつれ妻に似ていく娘の姿は、祝福であり呪いだった。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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