吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:9% 作品を確認(青空文庫)
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蜘蛛(くも)
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前後の文章を含んだ引用
......にゃ小塚ッ原で、胴と首の生き別れじゃないか」 「だからよ」 と、雲霧は、もう一度、唇で薄く笑った。 「おかしくなったのさ」 「おかしいか」 「…………」 黙然と、彼は、牢廂 の蜘蛛 を見ていた。月に架けた一すじの糸に、青い露の玉が、キラと、明滅している。――人生。そんなものが、雲霧にも考えられた。 ここは、深川の御船蔵 。その中にある仮牢だ。仲間の鼬 だの、小猿だのが、皆、ケチな兇状につまずいて、東海道筋から軍鶏籠 ......
単語の意味
玉・珠(たま)
明滅(めいめつ)
蜘蛛(くも)
玉・珠・・・1.丸いもの。丸くまとめられたもの。ボール。
2.丸い宝石や真珠。
2.丸い宝石や真珠。
明滅・・・光が明るくなったり暗くなったりすること。明かりをつけたり消したりすること。
蜘蛛・・・クモ目の節足動物の総称。8本足で体は袋状。尻から糸を出す。ほとんどの種は糸を使って巣を張り、そこに虫を捕らえて食べる。
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蜘蛛(くも)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鼈甲(べっこう)のような色沢(つや)の長い足を持った女郎蜘蛛
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
蜘蛛は巣をかけ始めた。偶然の風に乗って、糸をかけ、その糸を足場に魔法のように機(はた)を織る。
大庭 みな子 / 啼く鳥の amazon
蜘蛛は枝のつけ根に紙の袋のような巣を構えていた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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こおろぎが寒げに鳴いている
伊藤左千夫 / 野菊の墓
白い蝶々が雪のように群れて
林芙美子 / 新版 放浪記
(ひしめく蠅が)漣が渡るように、揺れて動く。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
蝉のトンネルとでも云いたいほど、騒々しく鳴きしきる
里見 トン / 美事な醜聞「初舞台・彼岸花 里見トン作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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