ぼんやりと淋しい顔をしている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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寂しい
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......た。 六月、七月、それから八月に入ると、よく云われる如く京都の暑さはかなり厳しかった。身重の直子にはそれがこたえた。肉付のよかった頰にもどこか疲れの跡が見られ、ぼんやりと淋しい顔をしている事などがよくあった。ちょうど国から直子の年寄った伯母が出て来て、それからは謙作も幾らか気持に肩ぬけが出来た。伯母は大柄な、そして顔に太い皺のあるちょっと恐ろしい......
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心のうちでごおんと鐘の鳴るような淋しい気持ち
林芙美子 / 新版 放浪記
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その半年ばかりを僕は暗い穴の中で過ごしたような気がする。草原のまん中に僕のサイズに合った穴を掘り、そこにすっぽりと身を埋め、そして全ての音に耳を塞いだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
食い残された食物の器とか、袋なしに転がっている巻煙草とか、トランプとか、碁石とか、それらの散らかっている座敷の様子が、いかにも何か一段落ついたと云う感じを与えた。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
ぼんやりと淋しい顔をしている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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