(葡萄の)実を丹念に指先から口の中へすべり込まして
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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食べる
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前後の文章を含んだ引用
......から呼ばれて降りて行った。そして暇が出来ると又入って来た。 物馴れない謙作は余り口を利かなかった。彼は皆の話を聴きながら、葡萄の皿を抱え込むようにして、独りその実を丹念に指先から口の中へすべり込ましていた。 お加代が駈けて入って来た。「オオ暑」自身の片袖を平たく両手に持って忙しく胸の所でバタバタやった。酔っている。そしてそのうるんだ眼が電燈の光を受けて美しく......
単語の意味
指先(ゆびさき)
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
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葡萄糖を両手にかかえてネズミのように 齧っている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
舌と歯と唾液が絡み合う湿っぽい音が、彼の内側から聞こえてきた。とても肉体的な音だ。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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