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......に、一個のシュークリームは頼りないくらい軽かった。けばけばしくて気味の悪い黴の色を思い浮かべて箱を開けると、シュークリームは見た目少しも変わりなく納まっていた。皮はふっくらふくらんだままで、上品なきつね色をしていた。「リエ、いらっしゃい。いい物あげる。」　リエは振り向いて、白い箱の中身に気がつくと、無邪気な一生懸命さでわたしの膝に飛びついてきた。　シュークリームを二つに割っ......

単語の意味

きつね色（きつねいろ）

きつね色・・・キツネの体毛のような、黄色がかった茶色。揚げ物やパンなどの火のとおり具合の形容に「こんがりキツネ色」とよく使われる。