英国の軍艦が 烟 突から僅かばかりの烟をたてながら海底に根を張っているかのようにどっしりと海面に置かれてあった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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船・ボート
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前後の文章を含んだ引用
......か烟だか港一杯に拡がっていて、船が進むにつれ、陸の方は段々ぼんやりと霞んで行った。そしてちょっと傍見をしても今出て来た岸壁を彼は見失った。艦尾にミノタワと書いた英国の軍艦が烟突から僅かばかりの烟をたてながら海底に根を張っているかのようにどっしりと海面に置かれてあった。その側を通る頃はもう、岸壁に添うて建ち並んだ、大きな赤煉瓦の建物さえ見えなくなった。 彼は今は一人船尾の手すりにもたれながら、推進機にかき廻され、押しやられる水......
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貨物船がまるで見捨てられたように浮かんでいる。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
ボートが、広い海の上に蚊のように小さく、ところどころに浮いている
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
舟の家のどこかはかない揺れ具合
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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ぼんやりした燈 りを睡 むそうに提げている百噸 あまりの汽船
梶井基次郎 / 冬の蠅
荒く組んだ筏
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