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長いあいだ、 師走 の寒風の中に立っていた。紺色の古ぼけたコートの 衿 をしっかり片手で合わせていても、首筋から冷たい風が忍び込んで、小刻みに震えつづける。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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首を縮こめる(すくめる) 寒い・冷気・凍える
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前後の文章を含んだ引用
......院の前でタクシーを待った。家に帰って、それら親戚たちの連絡先を書いた手帳を捜さなければならなかったからであった。だが、タクシーはいっこうにやってこなかった。彼は長いあいだ、師走の寒風の中に立っていた。紺色の古ぼけたコートの衿をしっかり片手で合わせていても、首筋から冷たい風が忍び込んで、小刻みに震えつづける。こんな悠長にしている時間はないと気づいて、大通りのほうへ走り出そうとした瞬間、看護婦が邦彦を呼びながら、病院の玄関から手招きをした。 結局、母は邦彦と主治医と、......
単語の意味
寒風(かんぷう)
師走(しわす)
襟・衿・領(えり)
首筋・頸筋(くびすじ)
紺色(こん)
寒風・・・冬に吹く寒い風。
師走・・・陰暦もしくは、大陽暦の12月の異名。諸説ある由来の中でよく言われるのが、年末である12月は、師匠の僧がお経をあげるために、忙しく東西を馳(は)せる月であるというもの。また、一年の最後で今年のうちにやるべき事は、全部やりとげる月と言う意味で「為果つ(しはつ)」が元になっている、とも。極月。臘月。
襟・衿・領・・・1.衣服の、首を取り囲む所につけられている部分。また、そこにつける縁どりの布。カラー(collar)。和服では、前で交わる細長い部分やそこにつける布を指す。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
首筋・頸筋・・・首の両側から後部にわたる部分。首の後ろ側の部分。項(うなじ)。襟首(えりくび)。首根っ子・頸根っ子(くびねっこ)。
紺色・・・濃い藍色。青と紫の中間の色。
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サッシ戸まで開け放つ。尖った冷気が流れ込んでくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ寒い・冷気・凍える隙間風・風が室内に入る
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透明な冷気が首筋を伝う。わたしは首をすくめる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
台所は、天火を使うとストーブをたいたごとく熱気につつまれる
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon関連カテ暑い・蒸し暑い台所・キッチン
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何もアクションを起こさぬまま、ずるずる行ってしまう
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夕暮れのような暗さが顔一面に広がる
獅子 文六 / てんやわんや amazon
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彼女は斜めに首を振った。首をかしげているのか頷いているのか微妙なところだった。
三上 延 / ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち amazon
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