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カフェーとも酒場ともレストランともつかぬ、いかにも横浜らしい店
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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店・建物の佇まい・外観
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前後の文章を含んだ引用
......ちならび、横浜開港のころからの古い商店街・元町を歩いているときと同じようなエキゾチシズムがただよっていた。 この弁天通りに〔スペリオ〕というモダンな店があった。カフェーとも酒場ともレストランともつかぬ、いかにも横浜らしい店で、井上と私は、女給たちにからかわれながら、身のしまった鰈のフライでブドウ酒をのんだりしたものだ。ママさんが美しい人で、ときどき、大丸髷にゆいあげて店へあらわれ......
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店・建物の佇まい・外観の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
祭礼かと見まちがうばかり賑やかに飾り立てた店の前の広告塔
島崎 藤村 / 分配 amazon
二十五年も前のことだから、給食室といってもこことは全然違っていた。木造で、古くて、暗くて、狭くて。家畜小屋みたいなものでした。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
砂浜の小さな破船のような茶屋
林芙美子 / 新版 放浪記
アパートは建っている。まだ建って間もないものだが、「どうせいつかは取り壊すんだから、安く上げときましょう」と言わんばかりの外見で、冬の雨に濡れた姿は普段にも増して寒々しい。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
(建て増しを繰り返した建物)建て増しを繰り返したせいで造りは入り組んでいて、外からでも建物全体の形をつかむことができなかった。中はもっと複雑で、曲がりくねった廊下がだらだらと続き、あちこちに小さな段差があった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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(炭坑の町)直方の町は明けても暮れても煤 けて暗い空であった。砂で漉 した鉄分の多い水で舌がよれるような町であった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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