大きな 牡丹雪 が気持のいいほど 盛んに降っていた。
志賀 直哉 / 痴情「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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雪
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前後の文章を含んだ引用
......」 妻がこの調子ではとにかく、女とは一時別れるより仕方ないと思うと、彼はそのことでも苛苛した。 三 一時間ほどして、二人が京都東山三条で電車を下りた時には大きな牡丹雪が気持のいいほど盛んに降っていた。山科を出る時、陽を見て傘を用意しなかった二人は頭や肩にそれを浴びながら、見る見る白くなって行く往来に首をちぢめて立っていた。「一時間か、一時間半したら還る。お前......
単語の意味
牡丹雪(ぼたんゆき)
盛ん・壮ん(さかん)
牡丹雪・・・大きめの雪の粒。ぼたんの花びらみたいな大きな雪片。雪の結晶がたくさん集まってできる。
盛ん・壮ん・・・1.元気で勢いがあるさま。
2.何かが積極的に行われるさま。何かが続けざまに行われるさま。
2.何かが積極的に行われるさま。何かが続けざまに行われるさま。
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雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
みだれた雪の肌理が微かに光る
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
ちぎれた雲が空から落ちているようなやわらかい雪だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
靴が破れていた。そこへ針のような雪がはみこんでいる。
黒島 伝治 / 渦巻ける烏の群 amazon
来た方がまるで灰いろで穴のやうにくらく見えたのです。
宮沢賢治 / ひかりの素足
大看板が、小降りになった雪の中で煙っていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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