店内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(店じまいして間もない書店)棚の半分は空っぽで、雑誌は殆んど全部返品用に紐でくくられていた。最初に見たときより店内はもっとがらんとして寒々しかった。まるで海岸に打ち捨てられた廃船のように見えた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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(閉じた戸)戸の木肌はあらわに外面に向かって曝 されていた。
梶井基次郎 / 冬の日
病室の中央には、十分に乾燥したシーツでたっぷりと包まれたベッドがあった。それは大きな白い動物がうずくまったように重そうだった。クリーム色の壁紙でおおわれた病室で、ベッドの白さがくっきりと浮かび上がっていた。いろいろなものが、その白く盛り上がったベッドを中心に配置されていた。普通の家の寝室やホテルのベッドと違って、それはもっと意味深いもののように思えた。ベッドの周りに病室があるような感じがした。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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