店の看板は消えていたが、シャッターの裾から光が 洩れていた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員（ぽっぽや） (集英社文庫)」に収録 ページ位置：76% 作品を確認（amazon）
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閉まった店
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......ンが赤いぼんぼりを並べたように咲いていた。 坂道の中途に車を止めた。店の前にワゴン車が止まっていたからだ。紺地に白いロゴ・タイプを書いた、ブローニュの車だった。店の看板は消えていたが、シャッターの裾から光が洩れていた。 私はなすすべもなく、車の中で凍えていた。何も考えず、タバコだけをたて続けに喫った。長い時間、そうしていた。 ジャケットを肩に羽織って、小谷が出てきた。後を追う......
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店の看板は消えていたが、シャッターの裾から光が 洩れていた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員（ぽっぽや） (集英社文庫)」に収録 amazon
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