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寝床に潜ってスタンドの灯を消した。闇の中に少時淫らな像が映って、消えた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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残像
忘れられない・心に強く残る
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前後の文章を含んだ引用
......奇妙に思索的な気分になってしまう。 しかし、いくら凝視を続けてみたところで、なにかがわかるというものでもない。 洋介は両脚を閉じ合わせて布団を被せ、自分ももとの寝床に潜ってスタンドの灯を消した。闇の中に少時淫らな像が映って、消えた。 ──なにかがおかしい── そう思わずにいられない。ここ数ヵ月というもの、ずっと不確かな思いに囚われている。それがなんなのか、自分でもよくわからない。 泰子は二......
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君は妙に力強い印象を私に残して、私から姿を消してしまったのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
さっきわかれたばかりの色の黒い男の影は彼の脳に濃いしみのように残っていた。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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浅はかな私ら人間は猿 と同様に物忘れする。四年五年という歳月は君の記憶を私の心からきれいにぬぐい取ってしまおうとしていたのだ。君はだんだん私の意識の閾 を踏み越えて、潜在意識の奥底に隠れてしまおうとしていたのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
小学校の頃の記憶と違う光景なので、昔を思い出しながら走ると、記憶と視界がかみ合わなくてちかちかする。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
花の盛りが過ぎてゆくのと同じように、いつの頃からか筧にはその深祕がなくなってしまい、
梶井基次郎 / 筧の話
記憶を歳月という風雪が埋めつくす
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon
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街灯が等間隔に立っていて、ひとしなみにあたりを照らしている
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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