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のみじめさは大したことではないのだが、抜けない棘のように人生にささるたぐいのもの。まわりの人はみんな忘れてもどうしてか本人は忘れられない、そういうもの。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
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忘れられない・心に強く残る
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......ずさんに扱っていたんです。」 恋のような高揚した気持ちはすっかり消え去り、違う状況で違う人間が、全く同じあるみじめさを味わったという事実だけが心に満ちていた。そのみじめさは大したことではないのだが、抜けない棘のように人生にささるたぐいのもの。まわりの人はみんな忘れてもどうしてか本人は忘れられない、そういうもの。そしてそれをあの魚臭いトイレで偶然に広田さんと私だけが共有してしまったということ。 不思議だがありうることのように思えた。 ハワイ島で昔おそろしいことがあった場......
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「惨め・情けない」の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私はくず折れた気持ちで、片づけているたい子さんの白い手を呆 んやりながめていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
世にもみじめな気持
太宰治 / 人間失格
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心の傷・トラウマの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
恐怖の条件づけは扁桃体が担っているのです。もし、今後、皆さんが銀行に来ることに恐怖を抱くようになってしまいましたら、不本意ではありますが、それは私たちと扁桃体の責任になります
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
あのことがあって、かれこれ一年になるというのに、英子は指という字が怖かった。 新聞や雑誌をひらくと、指という字だけが向うから飛び込んで来た。その字だけ活字が違って大きく見えた。胸が痛む、という言いかたは本当である。そういうとき、英子は胸のまんなかあたりが締めつけられるように痛くなり、うっすらと冷汗をかいているのが判った。
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
思い返しても胃液がこみ上げてくるような惨めな敗北
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
不幸な思いが黒い石ころになって胸につかえる
壷井 栄 / 草の実 (1962年) amazon
そのときの根元的な恐怖が、意識の印画紙に激しく焼きつけられてしまった
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
別れた男の顔が、熱い瞼 に押して来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
まぶたを閉じるとすぐ絵になるほど
中上 健次 / 枯木灘 amazon
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三十三年も前なのに、まるで昨日の事のように思い出された。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
苦い散薬が口の中へ散り残ったように、いつまでもいやなあと味がぬけないのである。
森田 たま / もめん随筆〈続〉 amazon
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