熊の味、おいしさを伝える表現・描写(肉(素材)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一片の肉が焼き海苔二枚分ほどの大きさで、その半分が脂肪だから、一口、口に放り込んだときの脂肪の量は相当なものになる。その大量の脂肪が、口の中であっという間に溶ける。水のように溶ける。口の中が脂にまみれることなく、舌にまとわり付くこともない。
東海林さだお / タクアンの丸かじり amazon
(熊鍋)山の奥地の匂いに、獣の巣の匂いが加わって、そしてレバーっぽい血の味がする。全体として牛モモ肉に近い味だ。噛みしめると、うっとりとなる。
東海林さだお / タクアンの丸かじり amazon
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骨つきのチキンなど、私たちがお皿を鳴らさずに骨から肉を切りはなすのに苦心している時、お母さまは、平気でひょいと指先で骨のところをつまんで持ち上げ、お口で骨と肉をはなして澄ましていらっしゃる。そんな野蛮な仕草も、お毋さまが、なさると、可愛らしいばかりか、へんにエロチックにさえ見えるのだから、さすがにほんものは違ったものである。
太宰 治 / 斜陽 amazon
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