ひどく心細い。すごくひとりぼっちな気がする。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:61% 作品を確認(amazon)
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孤独・一人ぼっち
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前後の文章を含んだ引用
......の過ぎていくのを骨身にしみて愛しく感じる。 〝お母さんの人生や、その時々に抱いてきた気持ちのようなものが少しわかる。もう子供じゃないってことかね。こうしていてもひどく心細い。すごくひとりぼっちな気がする。〟★ 私は萃が好きだったが、呼ばれないかぎり会いに行かなかったし、こちらからは電話もしなかった。自分でペースを作っていかないと、生活の中に平気で入ってきてしまい......
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孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
死にかけている老いぼれ犬の眼のような、絶望的な孤独感
安部 公房 / 他人の顔 amazon
胸いっぱいこの孤独な空気で満たされてしまう。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
卵の殻で自分を包んでいるような、ひ弱な孤独
福永 武彦 / 草の花 amazon
邪慳(じゃけん)な風を浴びたような淋しい孤独の川に流される
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
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寂しさを心で感じるの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
医師が来るまで小一時間病人と二人ぎりで、伸子は名状し難い孤立感を覚えた。この大都会の生活と自分達の生存とはいざとなると何と無関係なことか。周囲の冷然とした感じが伸子の心にこたえた。
宮本百合子 / 伸子
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「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
彼女がアパートを出ていってしまってから既に一ヵ月が経っていた。その一ヵ月には殆んど何の意味もなかった。ぼんやりとして実体のない、生温かいゼリーのような一ヵ月だった。何かが変ったとはまるで思えなかったし、実際のところ、何ひとつ変ってはいなかったのだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
このひととぼんやりそれを見ていたら、突如、変な感じがしてきた。外国に来ているような。すごくひとりぼっちなような。 むかし捨て猫を見てしまって、拾えないから見ない振りをして、夜中までその鳴き声が耳から抜けなかったこと。誰かが転校して、翌日に知らない子がその机にすわっちゃったとき。つきあっていた人と別れて、泣かなかったけれど、夕方の帰り道が真っ暗に見えたこと。今なら、電話すればまた会えるけど、それは無駄だけれど、そうしたくて、道がどんどん夜に侵されていって、苦しかった。 そんなことばかり思い出した。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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