手足のちぎれた人形をおもちゃ箱にしまったものか、いっそ捨ててしまったものかと躊躇 する少女の心に似たぞんざいなためらい
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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躊躇・ためらう
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前後の文章を含んだ引用
......物になるか、邪魔者になるほかはないようにも思えた。木村と暮らそう、そう決心して船に乗ったのではあったけれども、葉子の気分は始終ぐらつき通しにぐらついていたのだ。手足のちぎれた人形をおもちゃ箱にしまったものか、いっそ捨ててしまったものかと躊躇 する少女の心に似たぞんざいなためらいを葉子はいつまでも持ち続けていた。 そういう時突然葉子の前に現われたのが倉地事務長だった。横浜の桟橋につながれた絵島丸の甲板 の上で、始めて猛獣のようなこの男を見......
単語の意味
躊躇(ちゅうちょ)
躊躇・・・気持ちに迷いがあって決断できないこと。ためらうこと。踏ん切りがつかないこと。
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行動の躊躇。重く沈んでいく日々の中に、留まっていたい感覚。そんな日々は不快であるのに、その不快さを味わっていたくなる。日々の倦怠は自分の血肉のようで、離れることがない。
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とたんに喉の奥がぎゅっと詰まり、またもや悪心が込み上げてきた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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