(暗い好奇心)最後の息を引き取るその瞬間まで、私自身の孤独と絶望を見究めようという、暗い好奇心
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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恐いもの見たさ
好奇心・興味を示す
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前後の文章を含んだ引用
......のような輪郭を描いていた。 名状し難いものが私を駆っていた。行く手に死と惨禍のほか何もないのは、既に明らかであったが、熱帯の野の人知れぬ一隅で死に絶えるまでも、最後の息を引き取るその瞬間まで、私自身の孤独と絶望を見究めようという、暗い好奇心かも知れなかった。八 川 幾日かがあり、幾夜かがあった。私を取り巻く山と野には絶えず砲声が響き、頭上には敵機があったが、私は人を見なかった。 私がさまよい込んだ......
単語の意味
好奇(こうき)
好奇・・・珍しい物ごとやまだ知らないことに強い興味や関心を持つこと。また、そのさま。
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見たくない、目をつぶりたいという気持と、見たい、見ずにいられないものがせめぎあって
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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ぼくは背もたれに寄りかかっていた上半身を起こした。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
「神様が世界をたったの七日で作れたのは、好奇心のおかげなんだよ」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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私の愛は君のと少しちがう。 たとえば君が目を閉じた時、まさにその瞬間に宇宙の中心が君に集中する。 すると君の姿は無限に小さくなり、後ろに無限の風景が見えはじめる。君を中心にして、それはものすごい加速でどんどん広がる。私の過去のすべて、私の生まれる前のこと、書いたことのすべて、今まで私が見てきたすべての 眺め、星座、遠くに青い地球の見える暗黒の宇宙空間まで。 すごいすごいと私は内心狂喜し、 そして君が目をあけたとたんにそれはすべて消えてしまう。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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片思いの矢印は特定の子たちに集中する。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
葉子は倉地の中にすっかりとけ込んだ自分を見いだす
有島武郎 / 或る女
子供が世話になってる人というと、何だか急所を掴 まえられているようで、一目置いちまう。
岡本かの子 / 母子叙情
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土のように血の気 がなくなって
夢野久作 / ドグラ・マグラ
全身に水を浴びせられたような心もち
芥川龍之介 / 偸盗
闘志を失った犬のように、吉良常は首をすくませた。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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