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(結局電話をかけない)十一桁の数字を十まで押したときに、だが昨夜身体を重ねたばかりで今またこうしてかければ嫌われる、という思いにやっぱり負けてしまう。指が瞬時に回線を切る。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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躊躇・ためらう
電話をかける・架電
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前後の文章を含んだ引用
......をつかみ取る。 自分に隙を与えず、覚え込んだばかりの水島の携帯電話の番号を押す。水島はたぶん食事中だろう。毎日昼には社員食堂で味気ない定食を食べると言っていた。十一桁の数字を十まで押したときに、だが昨夜身体を重ねたばかりで今またこうしてかければ嫌われる、という思いにやっぱり負けてしまう。指が瞬時に回線を切る。その続きの指が別の番号を押しはじめる。こちらの番号も苦しいほどに覚え込んでいる。もうひとつの十一桁。黒崎俊一。ぬけぬけとボタンをたどる指を無表情に眺めている。一......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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躊躇・ためらうの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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(黒崎に電話をかける)呼び出し音が鳴っている。一回、二回……。鳴っている、黒崎の身体のすぐそばで。三回……、四回、……五回。胸が締めつけられる。今にも電話をつかもうとする黒崎の手が見える。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
目つきはよく言えば鋭く、悪く言えば常に疑わしげで、爬虫類のようにギョロギョロと動く。背中が丸まっているせいで、人の顔を見る時はどうしても下から窺うようになり、初対面の人には十中八九不快な印象を与える。
薄氷を踏んだような寒さが、背ぼねを突きぬけて
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
喉ぶえも裂けそうな声で、 「ひッ――人殺しっ」
吉川英治 / 野槌の百
(麻痺)頭も身体も麻痺してしまった人間が堆積した無知の砂漠が広がる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
(投げた松明の)火は胸の上で蹴られた花のように飛び散った。
横光利一 / 日輪
「電話」カテゴリからランダム5
(電話をかける勇気がない)電話機の前に座っただけで僕の心はどうしようもなく震え混乱した。強い横風を受けたときのように、僕の体は揺らぎ、息をすることさえ困難になった。《…略…》僕は何度もダイヤルを回し間違えた。何度やっても正確な数字の配列を辿ることができなかった。そして五回目か六回目で僕は受話器を床に放り投げた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(栄子と国際電話)うふふ、と栄子は笑った。か細い声が海を越えてやってくる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(公衆電話)「君にはそれができる、天吾くん。俺には――」 そこで十円玉が切れた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
「いいわよ。名前は、神谷──」 「ちょっと待って」 机の上をひっくり返してメモを探す佃に、「メールするからいいわよ」、とまるでこっちの様子が見えているかのように沙耶はいった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
まだ話していたい気持ちに軽くピリオドを打つように受話器を置く
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
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