TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 電話をかける・架電
電話をかける・架電の表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ピンク電話の前に行き、ダイヤルをまわした。しかし信号音が四回鳴ったところで思いなおして受話器を戻し、電話を切った。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
集会所の庭に出た知花からかけられた電話は、歩いて十分ほどの故人の家の庭のプレハブにいた兄美之の携帯電話に通じる。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
(電話をかける勇気がない)電話機の前に座っただけで僕の心はどうしようもなく震え混乱した。強い横風を受けたときのように、僕の体は揺らぎ、息をすることさえ困難になった。《…略…》僕は何度もダイヤルを回し間違えた。何度やっても正確な数字の配列を辿ることができなかった。そして五回目か六回目で僕は受話器を床に放り投げた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
このカテゴリを全部見る
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
祝賀ビラを、雪のように白く降らせている
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
(水道栓がこわれて水が飛び散る音)シュルシュルシュルという、布を素速く手繰るような音
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
電気スタンドとパソコンと携帯の充電器のコードが焼きそばみたいにからまっている。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
(見知らぬ女性からの電話)黒く伸びた電話のコードの先に闇があって、その闇のなかに女がひとり坐っている。顔も姿も見えないが、自分と同じように受話器を持って坐っている。
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
「電話」カテゴリからランダム5
切れた電話を耳に当てたまま立ちすくみ、断続する機械音を聞いている。首のあたりの太い血管を通り抜けていく血の音も聞こえる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
電話はもう一度生物のように鳴り始めた。
曽野 綾子 / たまゆら amazon
同じカテゴリの表現一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
電話 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ