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部屋の空気が乾ききっていて息を吸うたびに身体の中のどこかが痛んだ。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
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乾燥した空気・乾いた空間
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前後の文章を含んだ引用
......沙希は深刻そうに溜息をついた。「わかんないよ、なんでだろう。ちょっと待ってね、考えるね、待ってね」 そう言って、沙希は鼻を啜りはじめた。「待ってね、待ってね」 部屋の空気が乾ききっていて息を吸うたびに身体の中のどこかが痛んだ。落としどころのない愚かさだ。愚かさが堆積して身動きが取れないのに、視界はとても透き通っていて、いつまで経っても時間は進行せず終わりのない夜が続いた。 僕は下北沢......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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何もかも乾ききっていて、じわりじわり人の体の水分を吸いとるようだ
井伏鱒二 / 黒い雨 amazon
マッチをすれば燃え出しそうに乾ききった空気
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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日が暮れて間もない闇の奥から、きらきらする見慣れない星たちが、後ろに長い光の尾を引いてこっちに迫ってくるよう
内田百閒 / 凸凹道(箒星) amazon
雲の切れ間に、飛行機雲が走っていた。空港からの便だろうか、豆粒ほどの機体と、そこから棚引く雲が、一直線に伸びている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
雨を含んだ真黒な雲が東に流れていく
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
酸漿(ほおずき)のように赤ばんだ月
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
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