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頭の中に立ち込めていたモヤが晴れていく。記憶を失ってから止まっていた時間が再び動き始める。
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失われた記憶がよみがえる
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単語の意味
立ち込める・立ち籠める(たちこめる)
晴れ(はれ)
立ち込める・立ち籠める・・・煙や霧などの気体が、あたり一面を覆う。
晴れ・・・1.天気がいいこと。雨や霧などが伴わない天気。空に雲が少ない、もしくはまったく無い状態。
2.多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
3.疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」
2.多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
3.疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」
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失われた記憶がよみがえるの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(思い出の本をきっかけに失われた記憶がよみがえる)母は、前の夫と別れてそれが秋ごろで、飲んで泣いて純子さんを困らせて、その後純子さんがうちに 居候 するようになって……。 言葉にするとそういう感じの、でもそれはこんなふうにあらすじでおえるようなものでなく、もっとたくさんの、言葉ではなくてある種の情報の洪水だった。あるデーターを封じていたのに、何かの手違いでまとめて呼び出してしまったような塊が、まとめてどかんと入ってきた。 私は動揺した。なんでこんなきっかけでこんなことになってしまうのだろう? それらはどんどん流れを作り、筋道にそってあっという間に並べかえられてひとつの物語を作ろうとしていた。その処理は勝手にどんどん行われ、私はただ見ているしかなかった。それが何を創るのか。 私、という物語、自分史、といわれているもののもっと高度で、もっと 完璧 なもの。完成されていて丸くて立体で、私の情の入る 隙間 もないほど厳密なもの。 大きな渦巻き、まわりじゅうの人々や、出来事を海みたいに取り込んで、満ちて引いて私独自の色に染め抜かれた世界に一つしかない、あるいは皆と共通の一つのシルエットを 創る流れのらせんを感じた。 アンドロメダみたいによく知っていて、きれいで遠い姿をしていた。 そして、本から目をあげると。 ありとあらゆるものが、歴史をたたえてそこに存在していた。 さっきまでとは、世界が違ってみえた。 私の記憶の欠けていた所が戻ってきたということなのだろうか。 私は声に出してそう言ってみたけれど、何よりもさっきまでそういうのが思いだせない、混乱していた部分を自分が持っていたというのがもう感覚としてわからなかった。 ただ、何一つ変わっていないように見える部屋のものが、突然ひとつひとつ別のデーターを表現しているように感じられた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
次第次第に夜が明けるように蘇 りはじめた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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不幸な思いが黒い石ころになって胸につかえる
壷井 栄 / 草の実 (1962年) amazon
思い出は、毎年の落葉のようなものだけれども、落葉のように、早く腐蝕してゆくわけのものでもない。
林 芙美子 / うず潮 (1964年) amazon
浅はかな私ら人間は猿 と同様に物忘れする。四年五年という歳月は君の記憶を私の心からきれいにぬぐい取ってしまおうとしていたのだ。君はだんだん私の意識の閾 を踏み越えて、潜在意識の奥底に隠れてしまおうとしていたのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
夢のように朧な、昔の追憶の篩(ふるい)
檀 一雄 / リツ子・その愛 amazon
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