曇空には雲が暗澹 と動いていた。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
曇り空・曇天
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を覚えた。 堯 は家の横の路まで帰って来た。彼の家からはその勾配のついた路は崖上になっている。部屋から眺めているいつもの風景は、今彼の眼前で凩 に吹き曝 されていた。曇空には雲が暗澹 と動いていた。そしてその下に堯は、まだ電燈も来ないある家の二階は、もう戸が鎖されてあるのを見た。戸の木肌はあらわに外面に向かって曝 されていた。――ある感動で堯はそこに彳 んだ。......
単語の意味
暗澹(あんたん)
暗澹・・・1.暗くて澹(しず[=静])かなさま。雰囲気が暗く沈んでいるさま。薄暗くてぼんやりしているさま。どんより。
2.見通しが悪く、将来に希望が見えず不安な感じ。
「澹」は訓読みで「しず(か)」と読める。
2.見通しが悪く、将来に希望が見えず不安な感じ。
「澹」は訓読みで「しず(か)」と読める。
ここに意味を表示
曇り空・曇天の表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
曇空には雲が暗澹 と動いていた。
梶井基次郎 / 冬の日
このカテゴリを全部見る
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
椅子に腰掛けた。庭から差し込んでくる朝日が、テーブルの下にまで届いて、三人のスリッパの影が床に映っていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
台所と居間は私ひとりになった。陽があたって光に満ち、まるで真昼の海辺のように乾いていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
世の中が暗澹 と見えた。
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
晴れ・曇り の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ