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苦しくて、苦しくてたまらない。然し転 んで歩けば歩く程、雪ダルマのように苦しみを身体に背負い込んだ。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:50% 作品を確認(青空文庫)
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苦痛(精神的なつらさ)
生活苦・貧しい暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......地では、何時までも、黙って「殺されていない」労働者が一かたまりに固って、資本家へ反抗している。然し「殖民地」の労働者は、そういう事情から完全に「遮断 」されていた。 苦しくて、苦しくてたまらない。然し転 んで歩けば歩く程、雪ダルマのように苦しみを身体に背負い込んだ。 「どうなるかな……?」 「殺されるのさ、分ってるべよ」 「…………」何か云いたげな、然しグイとつまったまま、皆だまった。 「こ、こ、殺される前に、こっちから殺......
単語の意味
堪らない(たまらない)
身体(しんたい)
背負う(せおう・しょう)
堪らない・・・気持ちを抑えられない。気持ちを抑えられないくらい、素晴らしく素敵。なんともいえないほど素晴らしい。「仕事のあとのビールは堪らない」
身体・・・人のからだ。肉体。
背負う・・・1.運ぶべき物や人などを、背中にのせる。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
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思い出すと目の奥がずきずきした。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
心の中を、ふっと、かすかな空気の振動のような、あるいはまた張りつめた野戦の通信線がたちきられる時のような、言い知れぬ苦しみがとおりすぎる。それはふっと胸のほんの入口のところをかすってどこかへ行ってしまう。とまた、ふっと音をたててそれはとおりすぎる。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
鋭い刃物で身をえぐられるような切実な痛み
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
言おうようない痛苦の感じが滝津瀬をじっと眺め入ったように、層をなして宗輔の心中を圧し下る。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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久しくお茶にも縁が無く、甘いものも口にしたことがない。
林芙美子 / 新版 放浪記
乞食を笑いつつ乞食よりもおとれる貧しき生活
林芙美子 / 新版 放浪記
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一日の作業を終える。夕風にあたった皮膚はどんどん冷えていき、体の芯の部分にだけ、「今日もよく働いたなあ」っていう満足が熱になって残る。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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理想の家庭。そう名付けた箱庭に
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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