部屋は実に雑然と古本屋の観があった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:44% 作品を確認(青空文庫)
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室内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......をこんなに優しく遇してくれた女の人を知らない。二階の秋田さんの部屋には黒い手の置物があった。高村光太郎さんの作で、有島武郎さんが持っていらっしたのだとかきいた。部屋は実に雑然と古本屋の観があった。談話取りが談話がとれなくて、油汗を流していると、秋田さんは二三枚すらすらと私のノートへ手を入れて下すった。お寿司を戴く。来客数人あり。暮れたのでおくって戴く。赤......
単語の意味
雑然(ざつぜん)
雑然・・・いろいろなものが交じり合って整ってないさま。「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
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室内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(座敷)綺麗に掃除の出来た小さい庭に面した座敷
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
「君はどこに住んでも直ぐその部屋を陰鬱にしてしまうんだな」
梶井基次郎 / ある心の風景
ラックの一番上には部屋の御本尊のようにミシンが置いてあった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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一晩じゅう、かけっぱなしの扇風機が動力が弱いせいか空缶を引きずるような音をたてて鈍くまわっていた。
林 芙美子 / ボルネオダイヤ「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
(日当たりのいい秋のテラスは)風が吹いていない時は、柔らかい布にすっぽり包まれたように暖かかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
ナスは、おどろいたことに、小さい小さい鉢で作ったのに、八百屋さんで売っているナスより大きくみずみずしいのができた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
灯かげの隙洩 る戸
吉川英治 / 野槌の百
重なった花びらの隙間から洩れる光が眼脂(めやに)みたいだ
黒井 千次 / 群棲 amazon
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