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列車が揺れるたびに、女のゴム長についた鱗は鋭く光った。何の脈絡もなく、千代はその無数の光から、何年か前に別れた我が子の 項 の細さを思い出し、はっとして坐り直した。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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(何かをきっかけに)過去の記憶が蘇る
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前後の文章を含んだ引用
......ったあの夜汽車の中でも、赤ん坊が泣いていた。 四十分近く停まっていた汽車が再び雪の原野を走り始めると、こんどは突然車輛のうしろで、赤子が泣きだしたのであった。 列車が揺れるたびに、女のゴム長についた鱗は鋭く光った。何の脈絡もなく、千代はその無数の光から、何年か前に別れた我が子の項の細さを思い出し、はっとして坐り直した。その拍子に膝に掛けてあった重竜の外套がずり落ちた。「きょうは福井泊まりよ。越前岬にはあした足を伸ばすちゃ。それでええがか?」 越前に行きたいとは言ったが、千代は......
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項・脰(うなじ)
千代・千世(ちよ)
項・脰・・・首のうしろ部分。首筋。襟首(えりくび)。襟(えり)。
千代・千世・・・千年。非常に長い年月のたとえ。千歳(ちとせ・せんざい)。「代」も「世」も「ある期間」を意味する字。
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