手すりに靠れて彼は急に襲ってきた二度目の 眩暈 の去るのをじっと待っていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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......りと昇っている。遠くの裏門からモッコやシャベルをだらしなく曳きずった看護婦の群が戻ってくる。すべては昨日や一昨日とおなじように平凡な冬の夕暮の病院風景である。 手すりに靠れて彼は急に襲ってきた二度目の眩暈の去るのをじっと待っていた。それから一歩、一歩階段をおりていった。 中庭にはもう、将校たちの姿はみえない。裏門からはいってきた看護婦たちがモッコを芝生の上に並べると手拭いで顔をふきながらこ......
単語の意味
暈(かさ)
暈・・・1.光の輪。ときどき太陽を囲うようにできるドーナツ形の光。また、その現象。ハロ。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
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