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(日の光を受けて)とんろりと油を張ったように静かな入江
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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湾・内海・入り江
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前後の文章を含んだ引用
......と、瞼の裏にわけもなく子どもの頃の思い出が映った。今でもなつかしい海浜の鄙びた町の風景である。 ポンポンとのどかに弾む焼玉エンジンの音までが耳の奥に響いて来る。とんろりと油を張ったように静かな入江である。裏庭の階段を降りると、もうそこに海があった。潮の具合いのいいときには岩陰にうずくまって手作りの粗末な竿を波のうねりに差す。メバル、チヌ、アジ、メジナ、お......
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湾・内海・入り江の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小さな湾にのしかかるように迫る傾斜地
吉村 昭 / 海の鼠 amazon
内海が一枚の鏡のように光った。
福永 武彦 / 草の花 amazon
二つの 岬 に抱かれた湾が、静かな水を 湛えていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
村はずれの入江はとんろりと油を張ったように穏やかで、日の光を受けて刻一刻とその表情を変える。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
海はどこまでも青く、磨きたてた青銅の鏡の色をしている
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
(海鳴り)闇の中で眼をあけていると、海鳴りの音が遠く聞えてくる。その海は黒くうねりながら浜に押し寄せ、また黒くうねりながら退いていくようだ。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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