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戦争中に発行された本だった。紙質はひどく悪く、ページをめくるたびにかびの匂いがした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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本
ぼろい・使い古された
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前後の文章を含んだ引用
......のほこりがそこだけ綺麗になって、背表紙も列から少しはみ出していた。 僕はそれを棚からひっぱり出し、長椅子に座ってページをめくってみた。「亜細亜主義の系譜」という戦争中に発行された本だった。紙質はひどく悪く、ページをめくるたびにかびの匂いがした。戦争中ということもあって内容は一方的で他愛なく、三ページごとにあくびがでるくらい退屈だったが、それでもところどころに伏せ字があった。二・二六事件に関しては一行も......
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(タイアップ記事)なるべく読者に広告 臭 が感じとれないように要領よく記事をまとめあげて
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(ページ)私の詩の組み込まれている頁だけが、まるで一つの居留地のように、孤立した全く別個の特殊地帯を作り上げている
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
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象消滅の記事は地方版のトップに載っていた。「──町で象が行方不明」という地方版にしてはかなり大きな見出しがまず目につき、それから「町民のあいだに不安強まる。管理責任追及の声も」という一段小さな見出しが続いていた。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(見舞いの差し入れに毎回ぶどうを持って行く)わたしにとってぶどうは、弟の病室に入るためのチケットのように大切だった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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長い髪が、ふるえる肩のところで吹きすさぶ強い春風にさらされて踊っていた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
クレオールとは、フランス人と土着の人、スペイン人と土着の人との混血のことをいう。クレオールふうという料理は、フランス、スペイン、アメリカの入りまじった料理という意味だろう。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
今自分が手にしているものを寸分の妥協もなく護りきろうと決意しているのだろう。峠の 砦 にこもったスパルタ人みたいに。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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